著書・論文等
【学術論文】
Changes in the Metacognitive Reading Strategies and Learning Process of Japanese University Students Before, During, and After Study Abroad(留学前、留学中、留学後における日本の大学生のメタ認知読解方略と学習プロセスの変化)
2024/03 博士論文 単著
【学術論文】
A Longitudinal Study on L2 Reading Among Japanese University Students: The Effects on Metacognitive Process in Self-Regulated Learning(日本の大学生のL2リーディングに関する縦断的研究:自己調整学習におけるメタ認知プロセスの影響)
2023/03 単著 大学英語教育学会(JACET)関西支部 『JACET関西支部紀要』 第25号 pp.41-60
【概要】英語圏留学を必須とする学科に所属する75名の日本の女子大学1年次生を対象にメタ認知的活動を調査した。選択形式による質問項目、自由記述とインタビューを併用した混合研究法を用いた。結果、学生は読解方略指導を受けたことで、より効果的な方略を習得し、TOEFL iBTの得点が向上した。能動学習に従事した学生の英語読解力の向上が顕著に見られた。自己調整学習におけるメタ認知プロセスが英語読解力に重要な要因であることが示された。
【学術論文】
学術的な英語の読解における女子大学生のメタ認知読解方略と英語読解力の関係
2023/03 単著 外国語教育メディア学会関西支部『LET関西支部研究集録』 第21号 pp.59-74
【概要】日本の女子大学生84名を対象に、読解前、読解中、読解後の3段階に分けた読解方略に関する質問紙調査を実施した。結果、英語読解力によって読解後の段階使用に有意な差が見られた。さらに、読解後項目を因子分析した結果、2因子を抽出し、第Ⅰ因子「教材内容のふりかえり」、第Ⅱ因子「学習過程のふりかえり」と名付けた。その因子得点と英語読解力で分けた2群間でt 検定を行った結果、第Ⅰ因子「教材内容のふりかえり」において有意な差が生じた。英語読解力が高い読み手は読解後段階でテキストの題材のふりかえりを通して読解を深める傾向にあることが示唆された。
【その他】
教職課程生のための学習者中心の指導法考察と実践―学習経験と教育理念のギャップへの取り組み―
2025/03 学会発表 - 第31回大学教育研究 フォーラム
【概要】学習者主体となる効果的な指導や理論とは何かというテーマでの参加型企画セッションで、授業実践発表を3名が行い、その司会進行を他2名と担当した。全体討論では「学習者主体とは何か」「学習者主体といい授業はイコールではないのでは?」という疑問について様々な意見を出し合い活発な議論が行われた。(分担発表:(企画者・話題提供者)村上裕美、(指定討論者)戸田行彦、樫本洋子、松延亜紀、村上礼朱、(司会進行)飯島尚憲、竹田里香、上野裕子)
【その他】
高校生と大学生の周辺にある題材に対する興味
2024/08 学会発表 - 全国英語教育学会 第49回福岡研究大会
【概要】本研究は高校生と大学生計538名がどのような題材に興味があるのか、現代を「分断と対立」というキーワードで捉え、高校生と大学生の課題解決のための題材への興味、学問分野への興味、題材の構成についての興味を調査する。研究方法は定量的分析と定性的分析を併用した。結果、新しい題材への興味は英語学習年数や英語に対する態度によって差がある。「分断と対立」を越える題材としてナラティブが必要であるとの示唆を得た。(分担発表:飯田毅、上野裕子、高尾海沙)
【その他】
大学英語教育における「学修者本位の教育」の意味と実践
2024/03 学会発表 - 第30回大学教育研究フォーラム
【概要】学修者の考えを尊重しながら学びを援助する授業実践内容の発表を9名が行いその司会進行を他2名と担当した。(分担発表:(授業実践発表担当)飯田毅、村上裕美、高田哲朗、ディヴィス恵美、仲村誌のぶ、神田眞喜子、星原光江、竹田里香、樫本洋子、(司会担当)飯島尚憲、松延亜紀、上野裕子)
【その他】
Panel Discussion on Studying Abroad
2023/11 学会発表(ワークショップ) - 2023 JALT Study Abroad SIG Conference
【概要】海外留学に関するパネルディスカッションにパネラーとして参加した。大学主催の英国(University of Warwick)への短期留学プログラムに参加した経験を通して、留学で最も変化したこと、留学後の英語力維持の方法、国際語としての英語についてなど、ネイティブの大学教員からの質問に英語で応答した。(分担発表:Delano Cannegieter, Kazuhito Yamada, Takumi S., Risa Shioya, Yuko Ueno)
【その他】
学習者中心の学びとは?―教師に求められる指導力の考察―
2023/08 学会発表 - JACET第62回国際大会 SIGワークショップ
【概要】「学習者中心の学びとは何か」というテーマで学生のinterestを引き出すための教師に求められる指導力について、理論、実践、グループワークの流れの中でグループ討論にファシリテーターとして参加した。Quality of Life、interest、自律的な学びについて日ごろの実践内容について情報交流した。授業以外での学生とのかかわり、毎回新しいものを準備して学生のinterestを引き出すなど、教師のしかけづくりが重要であることなどが議論された。(分担発表:飯田毅、村上裕美、中村詩のぶ、ディヴィス恵美、飯島尚憲、小坂健太、上野裕子)
【その他】
留学を経験した大学生の能動的英語学習へのメタ認知に関する縦断的研究
2023/08 学会発表 - JACET第62回国際大会
【概要】本研究は日本の大学生(N = 34)がどのような動機を持ちメタ認知を促進して英語学習に取り組んだのかを調査した。TOEIC IPの得点、メタ認知読解方略に関する選択形式および自由記述による質問紙、インタビューを併用した研究方法を採用した。結果、留学中は学生全員が主体的に考え行動しメタ認知を促進させて英語学習に従事した。留学は自己調整学習におけるメタ認知プロセスを促進させる効果があることが示された。
【その他】
新学習指導要領後のものでの英語教育:小・中・高・大の連携と課題ーSDGsを共通テーマとして各教育機関でどのような指導を行っているのかー
2023/03 学会発表 - JACET第4回ジョイントセミナー(第49回サマーセミナー&第10回英語教育セミナー)シンポジウム
【概要】英語教育の小中高大の連携をはかり、充実した英語教育の実現を目指す目標のもとでSDGsを共通テーマに各教育機関での指導内容について、中学校の授業実践内容を発表した。(分担発表:飯田毅、村上裕美、北野ゆき、諸木宏子、上野裕子)
【その他】
学術的英語読解の授業における英語読解力の変化の要因 -授業外能動学習のメタ認知プロセス-
2022/08 学会発表 - 全国英語教育学会 第47回北海道研究大会
【概要】本研究は学術的英語読解力の変化とその原因を究明する。参加者は読解方法の指導を受けた大学1年次75名である。TOEFL iBTの得点の変化、質問紙による読解方法の変化、授業外学習に関するインタビューを用いて分析した。結果、TOEFL iBTリーディング得点の平均値が有意に向上した。能動学習をした学生の英語読解力向上が顕著であった。自己調整学習及び読解を制御するメタ認知が英語読解力向上に寄与することが示唆された。(分担発表:飯田毅、上野裕子)
【その他】
メタ認知と英語読解力の関係
2020/02 学会発表 - 関西英語教育学会 第23回卒論・修論研究発表セミナー
【概要】本研究はメタ認知をふりかえり内容の質の深さから考察し、英語読解力との関係を調査する。具体的には1)ふりかえり内容を4段階に分類し数値化した。2)リーディングストラテジーのメタ認知意識を測る質問紙調査(MARSI)を実施した。結果、ふりかえり内容の質が高い学生ほど分析的で目標を明確に記述していることが分かった。ふりかえり内容の質の深さと英語読解力は統計的に弱い相関関係が見られた。
【その他】
プロジェクト研究Ⅲ教科教育「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業づくり コミュニケーション能力を育成する授業実践:創造的なコミュニケーション活動を意識した授業づくり
2017/05 実践研究論文 共著 平成28年度奈良県立教育研究所『紀要』 第1号 第2章 pp.1-12
【概要】「意味のある文脈の中で創造的なコミュニケーションとなるように言語活動を工夫すれば『主体的・対話的な深い学び』が実現できる」という仮説のもとICTを活用した授業実践を行った。結果、能動的な活動を伴うコミュニケーション活動導入によって、より創作的な表現の工夫に結びついた。ふりかえりシートから、自分の考えを発表するコミュニケーション活動を取り入れた授業の方が生徒の自己評価が高い傾向にあることが分かった。